東京ガールズコレクションと環境省は、3月21日に開催した「マイナビ東京ガールズコレクション2022 SPRING/SUMMER」において、リアルとメタバースの両空間でコラボレーションを実施しました。今回のコラボレーションは、脱炭素社会の実現に向けた発信をすることで、Z世代を中心とした若年層へアピールすることが狙いです。
今回は、東京ガールズコレクションと環境省が実施したリアルとメタバースの連携について見ていきましょう。
リアルとメタバースの両空間で連携
はじめに、メタバースとは現実世界とは異なる3次元の仮想空間やサービスを表す言葉です。利用者が自身を仮想空間に投影できるバーチャル空間と捉えるとよいでしょう。
今回のコラボレーションでは、東京ガールズコレクションのリアル空間では「TGC サステナ STAGE」を展開し、メタバース空間では環境省が推進する「“COOL CHOICE”ブース」を展開しました。COOL CHOCEブースは、東京ガールズコレクションの公式メタバース「バーチャルTGC」内に展開されています。
メタバース空間では脱炭素社会実現に向けた「ゼロカーボンアクション30」をテーマに動画やパネルが展示され、自分にできるゼロカーボンアクション30を見つける「COOL CHOICE CITY」を紹介。
バーチャルTGCでは、ユーザーは自身のアバターを作成して参加でき、ファッションショーなどのイベントライブやブースを視聴したり、アトラクションを体験したりできるようになっています。
Z世代を中心とした消費者へのアピール
今回のコラボレーションの目的は、Z世代を中心とした消費者に脱炭素社会の実現に向けた発信を行なうことにあります。東京ガールズコレクションと環境省はこれまでも「TGC サステナ STAGE」やフードロス削減を目的とする「TGCオリジナルドギーバックの制作と推進」、「レジ袋スマートチャレンジキャンペーンの推進」など、幅広いコラボレーションを展開してきました。
サステナブルなファッションや環境問題を積極的に紹介し、今回は新たな取り組みとして「バーチャルTGC」内にCOOL CHOICEブースを展開しています。
楽しみながら脱炭素社会に触れる
東京ガールズコレクションは、ファッションイベントですがファッションショーだけでなく付随するライブも主なコンテンツとしており、若年女性を中心に非常に人気の高いイベントです。日本最大級のファッションの祭典と言われるほどであり、Z世代を中心とした消費者へアピールする場としては最適といえるでしょう。
日本政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指しています。脱炭素社会の実現に向けて、若年層からもその下地作りが行われています。