QRコード決済はさまざまな種類があり、各店舗や企業はどの決済サービスに対応するべきか悩んでいるかもしれません。MMD研究所はQRコード決済の利用動向調査を実施し、その結果を公表しました。そこから消費者が利用するQRコード決済について見えてきました。
今回は、MMD研究所が実施した調査の結果をもとに、QRコード決済の利用動向について見ていきましょう。
部門別の満足度ランキング
MMD研究所は1月1日~5日にかけて、インターネット上でQRコード決済に付いての調査を実施しました。18歳~69際の男女900人を対象に、6つのサービスに付いて利用状況を調査しています。
- PayPay
- d払い
- 楽天ペイ
- au Pay
- メルペイ
- LINE Pay
その結果、総合満足度は「楽天ペイ」が1位となっています。その他、「お得部門」「アプリデザイン部門」「利便性部門」「信頼部門」も含めた回答結果は次のとおりです。
部門 | 1位 | 2位 | 3位 |
総合満足度 | 楽天ペイ | PayPay | メルペイ |
お得部門 | 楽天ペイ | PayPay | au Pay |
アプリデザイン部門 | メルペイ | 楽天ペイ | PayPay |
利便性部門 | PayPay | メルペイ | 楽天ペイ |
信頼部門 | au Pay | 楽天ペイ | メルペイ |
利用頻度が最も高いものは「PayPay」
各種サービスの利用頻度に関する質問では、利用者の74.7%が「1週間に1位回以上利用する」と答えたPayPayが1位となっています。同様の質問を他サービスでも確認した結果、次のとおりとなっています。
- 1位:PayPay(74.7%)
- 2位:楽天ペイ(74.0%)
- 3位:au Pay(63.3%)
- 4位:d払い(57.3%)
- 5位:LINE Pay(46.7%)
- 6位:メルペイ(43.3%)
サービスを知ったきっかけとしては、「テレビCM」が15.2%、次いで「公式サイト」が14.9%、「関連アプリ上での案内」が10.8%でした。PayPayはテレビCMを多く放映しており、楽天ペイも関連サービスのCMなどが多く、これらの利用頻度が高いことはサービスを知るための導線が数多く用意されていることも要因として考えられるでしょう。
「楽天ペイ」と「PayPay」は総じて評価が高い
今回の調査結果から、楽天ペイとPayPayは各種QRコード決済サービスのなかでも頭一つ抜きん出ているという印象を受けます。多くの人が利用するサービスは、今後も残り続ける可能性が高いサービスです。
現時点ではQRコード決済市場のパイは楽天ペイとPayPayが多く取得しており、店舗側ではこの2つのサービスに対応することはほぼ必須といえるでしょう。
〈参照〉「QRコード決済の総合満足度」ランキング 3位「メルペイ」、2位「PayPay」、1位は?/ITmediaビジネスonline