ぐるなびは消費者の外食傾向についてインターネット調査を実施し、その結果を公表しています。調査は3月16~17日にかけて実施されており、1000人の回答を得ました。その結果、外食回数は今後増加すると見られ、消費者が意識することも見えてきています。
今回は、ぐるなびの調査結果をもとに、今後の消費者の外食傾向について見ていきましょう。
今後の外食回数は増加傾向
今回の調査では、はじめに直近1ヵ月と今後1ヵ月の外食利用回数を尋ねています。
直近1ヵ月においては「月に1回以上利用する」と回答した人は82.9%であり、今後1ヵ月「外食を月に1回以上利用する」と回答した人は88.4%という結果になりました。さらに、「ぐるなびネット予約データ」によれば、3月1~15日のネット予約数は前月比約1.7倍となっており、今後の外食回数は増加傾向にあることがわかります。
ぐるなび側も「まん延防止等重点措置の全面解除を前に、ネット予約数にも影響が出はじめ、増加傾向となっている」と分析しました。
外食で最も意識することは「少人数で行く」
「3月下旬以降の外食で意識することは何ですか」という質問に対しては、次のような結果が得られています。
- 1位:少人数で行く(57.7%)
- 2位:密が避けられるお店を選ぶ(45.0%)
- 3位:大きな声を出さない(37.6%)
- 4位:こまめにマスクを着用する(37.4%)
- 5位:長時間滞在はしない(36.3%)
消費者は少人数で行くことを意識しているため、飲食店では少人数の顧客向けにメニューを見直しすることを検討してもいいかもしれません。顧客単価を挙げるための工夫をしたり、回転率を高めるための施策を用意したりすると良いでしょう。
外食は家族で行くと答えた消費者が多数
「外食はどなたと行きたいですか」という質問に対しては、ほぼすべての世代で「家族(同居)」が最も多く、ついで「友人・知人」という結果になりました。20代の男女は友人・知人の割合が最も多くなっていますが、30代40代男性は「一人」と回答した割合が他の世代に比べて高い点にも注目です。
コロナ禍で苦境を強いられた多くの飲食店では、さまざまな施策を取ってきたことと思います。今後の施策について意識すべきことは、「少人数」と「世代別の傾向」を把握することといえるでしょう。