コロナ禍では状況に合わせたサービスが台頭してきています。イオンリテールは2020年に新型コロナウイルスの感染拡大下で増加する需要に対応するために、さまざまなサービスを強化しました。そのなかの一つに「非対面お渡しサービス」があり、2022年1月は需要が前年比で約6倍になったとのこと。
今回は、イオンリテールが実施するサービスの概況と併せて、コロナ禍における消費者の動向について見ていきましょう。
非対面お渡しサービスは前年比約6倍に
非対面お渡しサービスは、コロナ禍を受けて2020年から開始されているサービスです。置き配とは異なり顧客は在宅していますが、インターフォンなどを通じて非対面で受け渡すサービスとなっています。
非対面お渡しサービスの需要は年明けの感染者増加を受けて伸長し、前年比約6倍となりました。
店舗受け取りサービス「ピックアップ!」も前年比7割増
イオンリテールは店舗受取サービスの「ピックアップ!」も2020年から本格的に拡大し、現在では約230店舗の配送拠点全店でドライブするー形式やカウンター・ロッカーで受け取れるようになっています。
ピックアップ!の1月実績は前年比7割増となり、こちらも順調に伸長しているとのこと。ピックアップ!は店内を回遊せずに買い物できることや、仕事帰りに受け取られるなどの利便性の高さが顧客から支持を得ている要因です。
「安心・安全で便利なサービス」が求められている
コロナ禍において、顧客の安心・安全を守ることは義務です。顧客側も先行き不透明なコロナ禍においては、安心して利用できるサービスを求めています。
加えて、便利であることも重要です。昨今人気の高まっているフードデリバリーも店内で食事をすることによる感染リスクを避けつつ、スマートフォンからの注文一つで食べたいものが自宅に届くという利便性の高さが人気の要因といえるでしょう。
飲食店ではモバイルオーダーも安心・安全で便利なサービスとして導入が進んでおり、顧客・店舗側の双方にメリットのあるサービスの普及が進み始めています。
もしも、今後新型コロナウイルスの危険がなくなったとしても、現在普及している「便利なサービス」は使われ続けると予想されます。コロナ禍の安心・安全を守りつつ、アフターコロナでも活用できる便利なサービスが求められているといえるでしょう。