時間や場所にとらわれない新しい働き方として、テレワークは普及しました。パソコン1台でどこにいても仕事ができる環境が整った昨今、「ワーケーション」という言葉を聞く機会は多いのではないでしょうか。しかし、ワーケーションが具体的にどのようなものなのか、どのような効果があるのか分からないという方も多いでしょう。
今回は、サイバーエージェントが実施するワーケーションの事例と併せて、ワーケーションの概要から効果について見ていきましょう。
ワーケーションとは
ワーケーションは「働く(ワーク)」と「休暇(バケーション)」を組み合わせた造語であり、働きながら休暇を取る過ごし方です。企業にとっては創造性や生産性の向上、自治体にとっては観光需要回復などの効果があるといわれています。
実際に官公庁が行ったモデル事業調査によれば、ワーケーション中は「集中・覚醒」「モチベーション」「創造性」が高まる傾向にあるとのこと。
テレワークが普及したいま、新しい働き方の次の段階としてワーケーションが注目されています。
「非日常空間」がもたらす効果
今回、サイバーエージェントは群馬県の四万温泉で1泊2日のワーケーションを実施しました。1日目は顔を突き合わせた会議を実施し、2日目は各自テレワークを行なう形で実施されています。
今回のワーケーションに関して、サイバーエージェントの参加者は「一番重要なのは体験をともにすること」と語りました。ワーケーション中の交流は帰ってからも人との距離が近くなり、仕事がしやすくなると語られています。
また、会議やパソコン業務だけであれば観光地に出向く必要はありませんが、ワーケーションによって「来たからには何かを決めて帰らなきゃ」という意識が働くとのこと。時間的にもゴールが定められているため、事前の準備もしっかりと行い具体的に詰め切ることができます。
合宿形式だけでなく、一人で集中して業務に向かう時間としても有用と考えられており、「結果的に意識を切り替えて集中できる環境は構築されやすい」と語られました。
新しい働き方の一歩先へ
新型コロナウイルスの流行に伴い、オフィスへ出社せずとも仕事ができるテレワークは業務の効率化にも効果が期待されています。人手不足に悩む企業が多いなか、デジタル化による働き方の改革はいまや欠かせません。
さらなる業務効率化と、従業員の満足度を向上させるためにもワーケーションは効果的な新しい働き方といえるでしょう。