楽天グループと楽天ペイメントは、楽天が開発・運営する小売・飲食業界向けに消費者ニーズを分析するDXソリューションツール「Marketing View Premium」の販売を、2021年12月16日から開始しました。
今回は、Marketing View Premiumの概要と併せて、小売・飲食店におけるデータ活用の重要性について見ていきましょう。
Marketing View Premiumとは
Marketing View Premiumは、1億以上の会員基盤を活かしたビッグデータ解析やAIを活用し、5種類の分析を提供するツールです。
・売上分析
・品揃え分析
・プライシング分析
・販促分析
・商圏分析
消費者ニーズを分析し、店舗の品揃えや価格設定、集客などの改善点を定量的に可視化することができます。東急ストアで同ツールの効果検証が実施された際には、ターゲットとなる消費者に向けたマーチャンダイジングや販促施策における改善の効果が見られました。
小売・飲食店におけるバリューチェーン
小売・飲食店におけるバリューチェーンは4つの段階に分けられます。
・店舗開発
・マーチャンダイジング
・マーケティング
・販売
店舗開発では「店舗設計と商圏需要のマッチング」、マーチャンダイジングでは「顧客の目に留まる導線/顧客志向と値ごろ感」、マーケティングでは「チラシ・キャンペーンの販促効果」、販売では「販売実績のPDCA/売上増減の要因分析」が付加価値の向上に貢献する要素です。
楽天のMarketing View Premiumでは、マーチャンダイジング・マーケティング・販売におけるバリューチェーンにおける分析が実現できます。
顧客一人ひとりに合わせた商品展開・販促活動が必要
近年、小売・飲食店においてデータ活用が重要視されている理由は、顧客一人ひとりに合わせた商品展開や販促活動が必要だからです。
豊かになった日本ではモノが溢れており、インターネットの普及によって誰もが手軽に情報を手に入れられます。現代人は常にモノや情報の取捨選択に迫られており、大衆向けの情報は個人に届きづらくなっている現状です。誰もが必要とするモノや情報よりも、特定の人が必要とするモノ・情報こそが求められていると考えられます。
顧客一人ひとりに合わせた商品展開や販促活動は、多くのデータのなかから導き出すことが最も効率的です。そのため、楽天のMarketing View Premiumのようなツールは今後より重要視されると考えられます。