2021年12月13日に三菱商事とローソンは、ローソン店舗への再生可能エネルギー(再エネルギー)供給に関する協業検討について合意しました。国内最大級オフサイトPPAによるもので、世の中の再エネルギー増加に貢献するアディショナリティ(追加性)のある取り組みとなります。
今回は、三菱商事とローソンが実施する再エネルギー活用について見ていきましょう。
国内最大級オフサイトPPAによる再エネルギー活用
今回の協業により、ローソンは約3,600店舗に再エネルギーを導入します。三菱商事は新設する太陽光発電設備の建設をウエストホールディングスに委託し、同設備から再エネルギーをローソン店舗向けに供給する予定です。
ローソンに供給される再エネルギーは、オフサイトPPAとしては国内最大級となる太陽光発電設備によってもたらされます。オフサイトPPAとは、遠隔地に再生可能エネルギー発電所を建設し、送配電ネットワークを経由して電力を長期間供給する売電契約です。
太陽光発電設備の規模は約45MWの見込みであり、一般家庭の約9,000世帯分の電力使用量に相当します。2022年4月からの供給開始を目標とし、今後はエリアを拡大して合計で約8200店舗への導入も検討しています。
ローソンは2050年にCO2排出量100%削減を目指す
ローソンでは、ESG基軸経営の観点から脱炭素社会を2050年に実現し、青く豊かな地球環境を未来につなげるための環境ビジョン「Lawson Blue Challenge 2050!」を策定。そのなかでは、1店舗あたりのCO2排出量を2013年比で2030年に50%削減、2050年には100%削減を目標としています。
今回の再エネルギー活用は、ローソングループのCO2排出量削減を推進するものとして進められています。
ローソンのSDGsに関する取り組み
ローソンは2019年3月から「SDGs委員会」を立ち上げ、事業活動において社会課題の解決に繋がる取り組みを進めています。重点課題のなかでも特にスピード感を持った対応が必要と考えられる課題として、次の5つを挙げました。
- CO2削減
- 食品ロス削減
- プラスチック削減
- サプライチェーン拡大
- 情報開示
これらの課題に関しては、SDGs委員会のもとにワーキンググループなどを設置し、取り組みの強化にあたっているとのこと。今回の再エネルギー活用は、CO2削減に大きく貢献することが予想され、ローソンのSDGsに関する取り組みのなかでも重要なものと考えられます。