スターバックスは環境負荷低減を目的とした実証実験を行なうサスティナビリティハブとして、「スターバックスコーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店」を12月1日にオープンしました。スターバックスは2025年までに「Greener Stores Framework」取得店舗を全世界で1万店舗まで伸ばすことを目標としており、新店舗は日本での第1号店となります。
「Greener Stores Framework」とは
Greener Stores FrameworkはCO2排出量や水使用量、埋め立て廃棄物の削減を達成する、より低負荷の店舗づくりを加速するための国際認証です。世界自然保護基金(WWF)などの専門家とともに設計し、スターバックス独自のサステナブルなコーヒー調達ガイドライン「C.A.F.E プラクティス」の第三者認証機関でもあるSCS Global Servicesが監査と認証を行います。
スターバックスではおもに次の項目について推進することとしており、Greener Stores Frameworkはそのための基準として用いられています。
- エネルギーの効率的利用
- 水の管理
- 責任のある資材調達
- 廃棄物削減
- 再生可能エネルギーの使用
使い捨てカップ使用量約75%削減など、廃棄物の大幅な削減
新店舗ではGreener Stores Frameworkの基準を満たすことで、従来の店舗と比べてCO2排出量は約30%、水使用量は約20%の削減を実現しました。
店舗から出る廃棄物削減の実証実験を軸に置き、リユースを基本とする国内店舗初のサービススタイルを導入しています。マイタンブラーの持参やリユーザブルカップ、丸の内エリアで実証実験中の「借りるカップ」などの選択肢を増やし、使い捨てカップ使用量の約75%削減につなげる予定です。
その他にも、環境配慮とともに居心地の良さを追求した店内では、糸や漁網を再利用したアートやリサイクルガラスの証明、CO2を固定化したタイル床を利用。出店工事の際に出た廃棄物の約85%をマテリアルリサイクルとして活用しています。
手洗い時に使用する水の98%以上を循環利用する「クリーンステーション」も導入
新店舗には自律分散型水循環システムを開発するWOTAと協業した「クリーンステーション」を、スターバックスとして初めて導入します。クリーンステーションは手洗い時に使用する水の98%以上を循環利用するもので、環境負荷低減に大きく貢献するものです。
スターバックスでは2022年10月以降に日本における新店舗の開発で、Greener Stores Frameworkを順次導入することとしています。北米ではすでに2300店舗で導入が完了しており、中国・イギリス・南米・チリなどでも開業が予定されています。