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大阪の人気イタリアン「チュカテ」のコロナ禍における大胆な戦略とは

広報部

2021.08.25

大阪の肥後橋で幅広い層から支持を集める人気イタリアンの「Ciucate(チュカテ)」は、2020年にテナントとして入っているビルをまるごと借り上げました。コロナ禍で営業を続けることも難しい飲食業界では、大胆な戦略と言えるでしょう。チュカテがコロナ禍でこのような戦略をとった理由とは何でしょうか。

今回は、チュカテの戦略やその効果について解説します。

コロナ禍にビルを丸ごと借り上げて業務効率化

チュカテは2009年に大阪・肥後橋にオープンし、2016年には長堀橋に2号店の「Da Ciucate(ダ・チュカテ)」をオープンしました。2店舗を別々のエリアで運営してきましたが、チュカテがテナントとして入っているビルの上階が空いたことをきっかけに大規模なリニューアルを実施。

2020年5月にビルを丸ごと借り上げて1階にチュカテ、2階にダ・チュカテを移転し、3階・4階・屋上で別の業態を展開しています。リニューアルにあたって各階でメニューや内装などの差別化を図り、幅広い年齢層の顧客を獲得することができました。

また、一つのビルに集約したことで業務の効率化やコストの削減に成功しています。いずれかの店舗が忙しくなったときに別店舗のスタッフを応援にあてたり、食材を共有したりすることで実現できているのです。

さらに、各階で異なるコンセプトの店舗を展開したことで、顧客の再来店の目的になりました。業務の効率化やコストの削減だけでなく、リピーターの増加も実現できています。

ランチ・テイクアウト営業も開始

ビル全体のリニューアルと併せて、チュカテではランチとテイクアウトの営業もスタートしました。テイクアウトはコロナ禍における売上対策ですが、ランチ営業は子育てしながら働きやすい昼間の勤務体制を整えたいという従業員のための対策です。

ランチやテイクアウトは初めての試みでしたが試行錯誤を繰り返し、半年ほどで忙しくなったとのこと。このとき、Instagramを活用できたことが大きかったとコメントしています。新たに公式Instagramアカウントを開設して発信したことで、常連客はもちろん新規客の獲得にもつながりました。

コロナ禍での経験を糧にさらなる飛躍を狙う

チュカテオーナーの辻龍平氏は、「リニューアルしたことはもちろん、コロナ禍でテイクアウトや屋上営業など試行錯誤してきた経験を活かせば、もっと楽しい店舗になっていくのではないか」と可能性を感じています。

店舗経営に関することだけでなく、かねてから労働環境の整備にも注力しています。その成果が実を結んできており、事業の拡大とともに従業員を増やすことも可能に。

アフターコロナに向けて、チュカテのビル全体はさらに進化を続けることでしょう。

〈参照〉大阪の繁盛イタリアン『チュカテ』、コロナ禍でも“攻め”のリニューアル。その戦略は?/Foodist

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