2021年11月9日に、あきんどスシローは今後のテイクアウト事業戦略を発表しました。メニューやデリバリーに注力し、コラボレーション企画も実施していく予定です。飲食業では、今後テイクアウト事業の重要性はより高まることが予想されるため、スシローの事例は参考になるでしょう。
今回は、スシローが実施するテイクアウト事業戦略について紹介します。
スシローが掲げるテイクアウト事業戦略
スシローでは今後のテイクアウト事業で次の3つの戦略を強化することを発表しています。
・メニュー戦略:メニューの鮮度を核に魚以外の食材を使ったすしなどの開発
・デリバリー強化:各種デリバリーサービスとの連携拡大
・店舗のキャンペーンとの連携
特にメニュー戦略とデリバリー強化に力を入れることとしており、メニュー戦略ではテイクアウト専用の新商品を販売したり、デリバリーサービスも過疎地などでは電話で注文を受け付ける自社のサービスを充実させたりする予定です。
あきんどスシローの社長である堀江氏は「スシローはではこれまでテイクアウトはそれほどやってはこなかったが今後は力を入れ、テイクアウト事業を最大化する」とコメントしました。
既存事業との棲み分け
スシローではテイクアウト専門店の「スシローTo Go」を展開しています。今回のテイクアウト事業の強化による既存事業との顧客の奪い合いが懸念されますが、その点について堀江氏はそれぞれ次のように棲み分けされるとコメントしています。
・店舗:「楽しくすしを食べたい」という顧客ニーズに応える
・スシローTo Go:「時間がないけれど寿司を食べたい」という顧客ニーズに応える
・テイクアウト:「家ですしを楽しみたい」という顧客ニーズに応える
コロナ禍で多様化する顧客ニーズに対応するための強化策であり、テイクアウト事業を伸ばすことは顧客の選択肢を広げることにつながるとコメントしました。
今こそ注力すべき飲食業のテイクアウト
コロナ禍で非接触ニーズが高まり、中食の需要も高まっています。
これまでテイクアウトを利用してこなかった顧客も、コロナ禍で利用する機会が増えたことで新しい生活様式の一つとして受け入れられました。この需要はアフターコロナにおいても続くことが予想され、多様化する顧客のニーズに応えられる飲食店が必要とされることでしょう。
現状においてだけでなく、今後も考えて飲食業ではテイクアウト事業への注力が重要となってきます。