楽天と東急は、両社が設立した楽天東急プランニングを加えて3社で楽天が運営するファッションサイト「Rakuten Fashion」のOMO型ポップアップストアを期間限定でオープンしました。近年注目されるオンラインとオフラインを融合した新たな買い物体験の事例として、その概要や将来性について見ていきましょう。
Rakuten FashionのOMO型ポップアップストアの概要
Rakuten FashionのOMO型ポップアップストアは、11月11日から12月1日の期間限定で渋谷スクランブルスクエア5階にて運営されていました。11月1日には、ポップアップストアを紹介する特設ページも同時に開設されています。
ポップアップストアではRakuten Fashionのノウハウを活かし、厳選した約30ブランドのニットやコートなどの秋冬ウィメンズアイテム約180点を展示・販売しました。
店頭で試着、購入はネットで
今回運営されたポップアップストアは「“服を選ぶって、本当に楽しい!”そんな気持ちを思い出せる場所。」をコンセプトに運営され、じっくりと商品を選べる点が特徴です。
店頭では参加ブランドの人気商品を比較検討し、東急百貨店の販売スタッフにトレンドや好みに合わせてコーディネートの相談やサイズ選びのサポートを求めながら買い物が楽しめます。購入は商品に附帯するQRコードをスマートフォンで読み取り、Rakuten Fashionの商品ページで決済する仕組みです。
購入した商品は後日指定の配送先へ配送されるため、顧客は手ぶらで買い物を楽しめます。
オンラインとオフラインのメリットを活かすOMO
オンラインは手軽さといつでも・どこでも商品を見て購入できるメリットがあり、オフラインでは実際に商品を手に取り、試着などによってサイズ感などをしっかりと確認できる点がメリットです。
今回のポップアップストアでは、オンラインとオフライン双方のメリットを十分に活かせる仕組みが作られていたといえるでしょう。OMOは双方のメリットを活かしつつ、新しい顧客体験を提供できる手段です。
コロナ禍では特にオンラインの需要が高まっていることからも、今後さらにOMOは進むことが予想されます。今回のポップアップストアのようなファッションのOMOだけでなく、さまざまなモノにおける販売のオンラインとオフラインの融合が進むことでしょう。