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ARとAIを活用したスキャンディットのピッキングアプリ-オーケーのネットスーパー効率化に活用

広報部

2021.12.01

スキャンディット合同会社は10月27日に、ディスカウントスーパーマーケット「オーケーストア」を展開するオーケー株式会社にて自社開発技術が採用されたことを発表しました。オーケーは10月にネットスーパーをオープンしており、ネットスーパーのピッキング業務効率化のために活用されています。

今回は、さまざまな業界でモバイルスキャンに活用されているスキャンディットの概要と併せて、オーケーのネットスーパーにおける活用方法を見ていきましょう。

スキャンディットとは?

スキャンディットはコンピュータビジョン(画像認識システム)の技術を使用し、企業や消費者の日常におけるオブジェクトとデジタルの世界の融合に貢献する会社です。具体的には、最先端のバーコードスキャンや文字認識、物体認識、拡張現実(AR)を組み合わせた独自の機械学習プラットフォームをカメラが搭載されたあらゆるスマートデバイスで利用できるサービスを提供しています。

今回、オーケーではスキャンディットが提供する独自のコンピュータビジョン技術と機械学習を駆使したプラットフォーム「Scandit Barcode Scanner SDK」と「MatrixScan AR」を搭載したスマートフォンアプリが導入されています。

オーケーではネットスーパーのピッキング業務効率化に活用

スキャンディットとオーケーは2021年2月から協業しており、施策の第一弾としてネットスーパーのピッキング業務にスキャンディットのシステムを搭載したアプリを導入しました。

MatrixScan ARは一度に複数のバーコードをスキャンでき、読み取りの速さと精度の高さが特徴です。もともとオーケーのネットスーパーでは紙のリストを使ったピッキングが予定されていましたが、パッケージが似ている商品は作業に時間がかかり、ミスも起こりやすいことが課題となっていました。

そこでスキャンディットを導入したところ、紙のリストを使ったピッキングでは1商品あたり5秒かかっていたところが2秒に短縮され、ピッキングミスも6%からほぼ0%にまで削減できたとのこと。

スマホのカメラを通して商品を簡単にスキャンでき、ミスも減らせるスキャンディットのピッキングアプリは業務効率化に大きく貢献しています。

従業員の標準化、業務効率化に大きく貢献

オーケー執行役員IT本部の田中覚本部長は「オペレーションの効率化・業務の高度化・スタッフの満足度向上、さらには顧客満足度の向上を目指すためには、スキャン技術を利用した業務アプリケーションの開発が非常に重要でした」とコメントしています。

実際にデジタル技術の活用によって、従業員の熟練度に影響を受けずに業務品質が保てるようになったことは大きな成果であると語られました。今後はさらにスキャン技術を活用し、店舗オペレーションを進化させるとも語られており、スキャンディットのようにAIやARを用いた新しい技術を活用するソリューションの存在は、店舗の進化に欠かせないものとなるでしょう。

〈参考〉オーケー/ネットスーパー効率化にスキャンディットのピッキングアプリ導入

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