リアル社員が務める新たなVTuberとして「なつめれんげ」が10月15日にサンリオからデビューしました。サンリオがVTuberをデビューさせる理由にはどのようなことが考えられるでしょうか。
今回は、なつめれんげの概要と併せて、サンリオの狙いについて考察していきます。
リアル社員VTuber「なつめれんげ」としてデビュー
サンリオは同社で初めて「中の人」を社員が務める「リアル社員VTuber」としてなつめれんげをデビューさせました。なつめれんげは、マーケティング本部バーチャル化に所属する若手社員という設定です。
VTuberとしてゲーム実況や雑談配信などを行いながら、サンリオの最新情報や仕事の話などを配信していく予定としています。また、なつめれんげ以外にも「ドーキ」と呼ぶ熊のような見た目をした「妖精若手社員」もサポーターとして登場し、両者の掛け合いも楽しめるようになっています。
「中の人」がVTuberデビューする狙い
これまでも、ハローキティがVTuberとして動画を投稿するYouTubeチャンネルが開設されていますが、リアル社員がVTuberとしてデビューする狙いはどこにあるのでしょうか。サンリオは今回のVTuberデビューに関して、「サンリオ社員こそエンターテインメントであれ!」という思いからリアル社員のVTuber化を決定したと語っています。
YouTubeの外に目を向けてみると、Twitterで「中の人」がつぶやくことがバズり、有名になることが多々見受けられました。近年、インターネットの世界は文字中心の世界から動画中心の世界に移り変わりつつあり、今回のVTuberデビューはTwitterと同様の企業アピールをYouTube上で試みるものと見られます。
企業ブランドや商品を知ってもらうための入り口として有効
日本には個人・企業を問わず多くのVTuberが存在しており、サブカルチャー文化の浸透もあって多くの日本人にVTuberの存在は受け入れられやすいものです。実際にゲーム実況や歌ってみたなどの動画投稿、配信を楽しみながら企業やブランド・商品の情報をスムーズに宣伝する事ができるでしょう。
エンターテインメントの一環として、視聴者も楽しみながら企業をアピールするための手段として、VTuber活動は有効なのではないでしょうか。今後も企業の「中の人」が担当するVTuberは増えるかもしれません。
〈参考〉https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2110/11/news149.html