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NTTデータのAI、アバターを活用した遠隔接客実証実験

広報部

2020.09.01

2019年3月8日~31日の期間限定で、NTTデータは三井不動産の協力のもとでデジタルデバイスやAIを活用したデジタルストアの実証実験を行いました。この実証実験は女性ターゲットに対して、デジタルサイネージを使って行われたものであり、今後の新たな接客・ユーザー体験を実現するための足がかりとなっています。

今回は、NTTデータの実証実験について、詳しく見ていきましょう。

デジタルストア実証実験の概要

本実証実験は、2019年3月8日~31日の間で行われました。三井不動産が開発・運営を手掛ける「三井ショッピングパークららぽーと海老名」の一角に、販売員が常駐すること無く双方向にやり取りが行えるデジタルサイネージを設置したデジタルストアを設営したのです。

デジタルサイネージはカメラを搭載しており、カメラが人を認識すると自動的に画面が切り替わります。AIによってユーザーの性別や年齢を推測し、一人ひとりに応じた商品提案ができるようになっています。

また、3月20日~31日にかけては、遠隔接客の有用性の検証としてアバターを通じてオペレーターが遠隔地から接客する検証も行われました。そのほかにも、店舗内QRコードを起点としたECサイトへの誘導が決済手段として有効であるのか、などの検証が行われています。

実証実験の目的

本実証実験の目的としては、次の4つの検証・分析が挙げられます。

  • 顔認識AIを使ったレコメンド効果の検証
  • アバターによる遠隔接客の検証
  • ECサイトへの誘導におけるユーザーエクスペリエンスの検証
  • 来場フロアの行動導線、および商品接触・サイネージ接触数の分析

双方向にやり取りが行えるインタラクティブサイネージを利用して、AIやアバターを使った接客の検証が主な目的です。そのほかにも、デジタルサイネージ上の商品ページにQRコードを掲載することで三井不動産のECサイト「&mall」への誘導を行い、オンラインとオフラインの融合を検証目的としています。

さらに、フロアに設置されたデジタルカメラによってユーザーの行動動線を可視化することで、販売活動におけるデジタル化への改善要因の分析も行われました。

AI・アバターを活用する接客が当たり前になるかもしれない

日本は深刻な人手不足の現状にあり、柔軟な働き方を実現する遠隔接客は今後当たり前のことになるかもしれません。また、ユーザー行動をデジタル化することによって、最適な販売活動にも活かせるため、より多くの店舗で同様のソリューションが利用される将来はそう遠くないのではないでしょうか。

〈参照〉AI活用の商品提案や遠隔接客の効果を検証!NTTデータ、三井不動産とデジタルストアの実証実験を開始/MarkeZine

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