2020年5月8日にニトリは次世代動画技術「TIG」を、同社のライフスタイル案内サイト「ウチソト」に採用したことを発表しました。新たなECスタイルを提供する試みであり、ユーザーの「欲しい」に即座に応えることができるサービスとなっています。
今回は、次世代動画技術「TIG」の概要とあわせて、ニトリの新たなECスタイルを紹介します。
次世代動画技術「TIG」とは
TIGは「触れる動画」というコンセプトで提供されている次世代型の動画技術・サービスです。従来は動画のなかで紹介された商品やBGMなどの気になる情報を調べたい場合、動画に質問コメントを残すか、SNSやQAサイトなどで詳しい人からの回答を待つ必要がありました。
しかし、TIGは動画のなかで気になる箇所をタップするだけでその情報にアクセスすることが可能です。たとえば、動画のなかに登場する人物が身に付けている服やアクセサリーなどをタップすることで、サービス内でストックされ、そのまま情報を検索することができます。
ユーザーは商品名やメーカーの名前などを知らなくても、自身の好きなタイミングで情報を得られます。
TIGの効果が高い用途の一つは商品広告です。商品紹介の動画を作成して、YouTubeとTIGに掲載した場合を比較すると、TIGでのコンバージョン率は約5倍になったとの情報もあります。
参照元:“触れる動画”サービス「TIG」の衝撃–検索のいらない世界を作る(CNET Japan)
ニトリが提供する新たなECスタイル
ニトリではそんなTIGを同社が提供する「ウチソト」に採用しました。ウチソトは家で過ごす時間が長くなり、気分を変えたいときに外で利用するイメージの商品を家のなかに取り入れ、アウトドア感覚を楽しむことを提案するサイトです。
ニトリの店頭でもパスポートサイズのリーフレットを配布しており、リーフレットに掲載されているQRコードからでもウチソトのサイトへアクセスできます。動画のなかで紹介された商品は、商品アイコンをタップするとニトリの通販サイトでそのまま購入可能です。動画を見て触れるだけで、迷うことなく情報にアクセスできる便利さを提供しています。
YouTubeをはじめとする動画配信サービス・動画共有サービスは非常に人気が高まっており、利用ユーザーも増え続けています。ユーザーの新たなニーズに対応するTIGは、ニトリのように今後さまざまな企業で採用されるのではないでしょうか。