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昨今デジタルマーケティングに取り組む企業が増えていますが、効果が現れていないという企業も少なくありません。デジタルマーケティングに投資したものの成果が出ない企業には共通する5つのパターンが存在します。
今回は、デジタルマーケティングの失敗例と併せて、成果を上げるための解決策について見ていきましょう。
デジタルマーケティングの5つの失敗例
デジタルマーケティングで思ったように成果が挙げられていない企業に共通することとして、主に次の5つの失敗例が挙げられます。
1.顧客を理解せずに、デジタルマーケティングに投資
デジタルマーケティングは手段に過ぎませんが、実施することが目的となってしまっているパターンが多く見受けられます。デジタルマーケティングを手段として最終的には顧客へリーチする必要があるため、手段先行で顧客が置き去りになってしまう失敗例です。
2.スモールスタートがスモールすぎる
よくある失敗例として、良し悪しを検証できるほどの投資をせずに途中で辞めてしまう事が挙げられます。投資リソースが少なすぎるとPDCAが回り成果が出る前に「成果が出ない」と判断が下ることも。小さくはじめるスモールスタートであっても、スモール過ぎると失敗してしまいます。
3.施策のつまみ食いをしている
次々と新しい施策に手を出してしまうことも失敗例として多く見受けられます。顧客理解を徹底した上で、自社や自社の顧客に適したデジタルマーケティング施策を選定したあとは、最低でも3ヶ月~半年間はやりきるつもりで取り組むとよいでしょう。
4.テーマ設定が壮大過ぎる
DXやデジタルシフトの名のもとに、デジタル営業やデジタルマーケティングに対して過度な期待を抱いてしまうことも失敗例の一つです。顧客が情報収集しているチャネルにコンテンツやメッセージを露出し、顧客の興味・関心があるメッセージをわかりやすく伝えるという基本の徹底を心がけましょう。
5.デジタル完結への過度な期待
デジタルマーケティングだからといって、マーケティングにおけるすべての段階をデジタルで完結させようとすることは失敗の元です。日本の商習慣上のなかで提案活動や決済完了までのフォローなど「営業の」プロセスは必須であり、「営業ゼロで売れる仕組み」が成立する条件はほとんどないことを理解する必要があります。
デジタルマーケティングで成果を上げるためには
これらの失敗例をもとに、デジタルマーケティングで成果を上げるためには次の要素が重要になります。
- 顧客を理解した上で、デジタルマーケティングに投資する
- 一定以上の投資を行い、PDCAを回しながら成果を出す
- やると決めた施策をやりきる
- 組織として取り組みやすい粒度でテーマ設定をする
- デジタル完結ではなく、営業が介在することを前提に組み立てる
これらの要素をしっかりと理解して実施することで、デジタルマーケティングにおける成果を挙げることができるようになるでしょう。 〈参照〉なぜデジタルマーケティングは失敗するのか?/BIZ DRIVE