新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、テレワークを初めて実施したという方は多いのではないでしょうか。3月にパーソナル総合研究所が発表した調査結果によれば、正社員の約13.2%がテレワークを実施し、そのうち初めてテレワークを実施した人は47.8%という結果が出ています。
そんななか、テレワークでも普段の業務と変わらず対応できる人もいれば、そうでない人もいます。その違いはどこにあるのでしょうか。
今回は、テレワークを上手に使うための4つのポイントを紹介します。
ポイント1:文字だけのコミュニケーションへの慣れ
テレワークでは基本的に文字だけのコミュニケーションとなります。もちろん、電話なども活用しますが、文字ベースのコミュニケーションが多くの割合を占めることになるでしょう。
文字だけのコミュニケーションの場合、対面でのコミュニケーションと違って伝えられる情報に限りがあります。そのため、感情やニュアンスが伝わりづらく、対面でのコミュニケーションよりも伝え方に配慮や工夫が必要です。
丁寧に伝えているつもりでも、冷たい印象や偉そうな印象を与えてしまうこともあります。相手を気遣う一言を添えたり、自身が想定する言葉のニュアンス通りに受け取ってもらえるように文章化したりする必要があるのです。
ポイント2:オンとオフの切り替え
在宅勤務となることが多いため、オンとオフの切り替えが上手にできない人が多いといえます。オン・オフの切り替えが上手にできていない人は、集中できないため仕事も遅く、ミスも目立つことに。
対策としては、TODOリストを作成して、タスクごとに所要時間を設定してタイマーで管理する、といった工夫をするとよいでしょう。なかには、上司に業務開始と業務終了のメールを送ることで、オン・オフを切り替えている人もいます。
ポイント3:会社の上司からの信頼
上司や会社はテレワークにすることで「働かないのではないか、サボるのではないか」という疑念を持っていることがあります。もちろん、すべての上司・会社が該当するものではありませんが、上司からの信頼を得ているかどうかが大きく関わってくる部分です。
信頼を得られていないと、上司から「サボりそうだ」と判断されてしまいます。そうすると、一日に何度も連絡が来たり、その日のタスクをすべて共有することを求められたりと、その対応に追われてしまうことに。
テレワークを上手に使うためには、上司からの信頼も必要なのです。
ポイント4:自宅のネット環境整備
そもそも、自宅にネット環境がない人も少なくありません。いまやスマートフォンでインターネットへの接続をすべて済ませてしまう人も多いのです。しかし、自宅にネット環境がないとテレワークは行えません。また、ネット速度が遅い場合も快適なテレワークは行えないでしょう。
テレワークを上手に使うためにも、自宅のネット環境の整備は必要不可欠といえます。
政府が「働き方改革」を推進しており、そのための方法としてテレワークも含まれています。今後もテレワークは普及が進むと予想されるため、今回紹介した4つのポイントを元にテレワークの準備を進めてみてはいかがでしょうか。