IoTとAIを活用したDX支援などを行なうアドインテは、2021年9月27日にスーパーマーケットチェーンのベルクと協業し、デジタル広告と融合したID-POS連動型広告「ベルクAds」の運用をスタートしました。ベルクAdsのようなソリューションは今後も増えていくことが予想されます。
今回は、ベルクAdsの概要から実現できること、ベルクAdsの今後と小売全般の販促活動の未来について触れていきます。
ID-POS連動型広告「ベルクAds」とは
ベルクAdsはID-POSデータなどオンライン・オフラインのデータを統合したCustomer Data Platform(CDP)を活用しています。ID-POSは、レジを通してどの商品がいつ・どれだけ・いくらで売れたのかというPOS情報にID(誰が)という情報がついたもの。
CDPではID-POS情報をはじめとしてアドインテが独自開発したIoT端末「AIBeacon」で取得した匿名加工情報や、ベルクが保有するオンライン・オフラインのユーザータッチポイントのデータが格納されています。
ベルクAdsはCDPを通して分析した情報をもとに、あらゆるデジタルマーケティングを実現する新しい広告の形です。
ベルクAdsが実現できること
ベルクAdsでは消費者の購買行動を分析して、消費者行動に合わせたメーカー広告や、ONE to ONEコミュニケーション販促を実施できます。
店舗への実際の来店状況や来店顧客の購買傾向に基づいて広告の配信が行えるため、顧客の潜在的な興味関心に沿った最適な広告を配信できる点も特徴です。
データ活用は業種を問わず必須になりつつある
IoTの発達によってオフライン上の情報をデータとして取得しやすくなり、取得したデータを活かしてオンライン上で展開するという方法はよく見られるようになりました。
私達は非常に多くの情報にさらされており、常に情報の取捨選択を迫られています。製品・サービスの販売側としては、ターゲットとなる消費者にしっかりと情報を伝えることができなければ、適切な販促活動が行なえません。
ベルクAdsのようにオフライン・オンライン上の顧客の傾向や動向を取得できれば、一人ひとりに合わせた最適な販促活動が実施できます。
このように、データ活用は近年非常に重要視されており、業種を問わずデータを活用した業務への反映は必須になりつつあるといえるでしょう。