いまやInstagramは単に写真を投稿して楽しむだけのものではありません。企業がSNSを活用する事例は多く見られるようになりましたが、Instagramとグルメメディアの「ヒトサラ」が提携し、Instagramから直接レストラン予約ができるようになりました。
今回は、Instagramとヒトサラの連携からみる飲食店の今後について見ていきましょう。
Instagramとヒトサラの連携によりレストラン予約が数タップで可能
2021年4月21日に、Instagramは飲食店がビジネスプロフィールに「席を予約する」ボタンを表示してレストラン予約機能ができるようにする連携パートナーとして、グルメメディアのヒトサラと提携したことを発表しました。
ヒトサラはUSEN Mediaが提供するグルメメディアであり、この提携によって利用者はInstagramで発見した飲食店の来店予約を数タップで完了できるようになっています。Instagramの利用者はアプリを新たな店舗発見のツールとして利用する機会が多くなり、新しい集客手法として注目されています。
ヒトサラだけじゃない、Instagramと連携するグルメサイト
実はInstagramにおけるレストラン予約機能のパートナーはヒトサラだけではありません。その他にも、ぐるなびやTABLE REQUESTといったグルメサイトがパートナーとして連携しています。
2018年10月にぐるなび、2020年秋にTABLE REQUESTと連携しており、ヒトサラは3社目の連携パートナーです。新型コロナウイルスの影響により、Instagramはビジネスシーンにおいても時間短縮要請に伴う営業時間の変更や、営業形態の変更などをユーザーに直接伝えるためのツールとして活用されています。
また、その効果も大きく、実際に導入しているぐるなびでは2020年3月末時点で数千店舗が「店を予約」ボタンをInstagramのプロフィール画面に設定しており、ネット予約の半数以上がInstagram経由の店もあるとのこと。
人とのつながりを作るSNSの活用が今後の飲食店の鍵
いまやSNSは単なるコミュニケーションツールにとどまらず、ビジネスツールとしても非常に重要なものとなっています。新型コロナウイルスの影響で顧客に直接リーチすることが難しいいま、SNSを通じたビジネスコミュニケーション、マーケティングが非常に有効なのです。
SNSの代表格であるFacebook Japanの代表取締役である味澤将宏氏は「(コロナ禍で)物理的な距離を保つ新しい生活様式を求められているが、人と人とのつながりを維持することに取り組む」と語っています。
そんなFacebookファミリーアプリの利用状況は全世界で33億人を突破し、ファミリーアプリを利用するビジネスの数は全世界で毎月2億以上とも言われています。苦しい状況が続く飲食店にとって、SNS活用は今後の鍵となる存在と言えるでしょう。