新型コロナウイルスによって飲食店は多大な影響を受けました。そのため、従来の店内飲食以外のサービスを提供しはじめる店舗も多くなってきています。そんななかで、株式会社ダイヤモンドダイニングは撮影映えする人気店をロケ地として提供することで、店内飲食以外で収益を得る仕組みを作り出しています。
今回は、飲食店の「店内飲食」以外で収益を得るためのサービスについて見ていきましょう。
飲食店が「店内飲食」以外で提供できるサービスとは
飲食店が店内飲食以外で提供できるサービスとしては、主に次のようなサービスが挙げられます。
- テイクアウト
- デリバリー
- シェアオフィス
- ロケーションサービス
テイクアウトやデリバリーはコロナ禍では特に需要が増したサービスであり、飲食店が提供するサービスの延長線上にあるといえるでしょう。対して、シェアオフィスやロケーションサービスは店舗自体を貸し出すことで収益を得る仕組みです。
飲食店とは異なりますが、洋服の青山の「BeSmart」やJR東日本の「STATION WORK」などがシェアオフィスサービスの例としてあげられます。また、飲食店では「キリストンカフェ東京」や「九州熱中屋」「chano-ma」などの店舗がロケ地としてロケーションサービスを展開しています。
株式会社ダイヤモンドダイニングは、自社で運営するロケ地検索サイト「Dbロケーション」の事業拡大を2月17日に発表し、Webサイトへの掲載店舗数を約50ブランド200店舗まで拡大することを決定しました。
ロケーションサービスでどのくらいの収益が見込めるのか
東京都が運営する「東京ロケーションボックス」というサービスに掲載されている店舗の例で見てみると、10坪程度の店舗だと1時間あたり1万円前後で貸し出しています。例えば、テレビドラマの撮影で3時間貸し出すことで、3万円の収益となります。
あくまでも概算であり、店舗の大きさや内装・設備によって価格は自由に設定できるため、撮影映えしそうな店舗であればもっと高めの料金設定も可能でしょう。
ロケ地として登録できるサイトも要チェック
これから飲食店がロケーションサービスを開始する場合、自社のWebサイトで告知するだけでなく、ロケ地を検索できるサイトに登録したほうがより多くのユーザーを集められるでしょう。いくつかのロケ地として登録できるサイトを紹介しますので、こちらも参考にしてみてはいかがでしょうか。
登録料無料で約800店舗が登録しているサービス。東京都が運営しており、映像作品を通して東京の魅力を国内外に広く発信すること、ロケ地を活用して地域の活性化を図ることを目的としている。
東京・神奈川・千葉・埼玉の飲食店を掲載するサービス。撮影を希望するテレビ局などとの撮影日の調整なども行ってくれる。
小規模な飲食店も数多く掲載するサービス。撮影時間が「最低3時間から」に設定されており、まとまったり容量を獲得しやすい。