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RaaSのパイオニアb8taにカインズが出店するワケ

広報部

2021.02.04

2020年8月に日本に初上陸したb8taは、世界中のイノベーティブな製品を紹介するシリコンバレー発の体験型の小売店です。一般の市場に出回るまえの新型ガジェットなどが立ち並ぶb8taに、ホームセンターのカインズが出店する理由は何でしょうか。

今回は、カインズがb8taに出店する理由やその先に見据えるものについて見ていきましょう。

最新ガジェットが体験できる小売店b8ta

b8taはRaaSのパイオニアとして、小売業界に革命を起こす存在として期待されています。RaaSとはRetail as a Serviceの略称であり、「サービスとしての小売」や「小売のサービス化」などと呼ばれるものです。

b8taはECサイトなどのオンラインでしか商品を販売できていないスタートアップ企業やブランドなどに対して、リアル店舗スペースを貸し出すサービスです。加えて、スペースを貸し出すだけでなく、店舗の行動データや製品フィードバックを得られるため、出店者には商品を見てもらいやすくなる以上のメリットが存在します。

さらに、店員やシフト管理、在庫管理といったリアル店舗につきまとう煩雑な業務も同時に提供しているため、スタートアップ企業にとっては実店舗に出店するハードルが劇的に下がることもメリットとして挙げられるでしょう。

カインズがb8ta出店で目指すもの

b8taではGoogleなどのグローバル企業も出店しており、そのなかにホームセンターのカインズの商品も並んでいます。地方のホームセンターであるカインズがグローバル企業と肩を並べて出店する目的としては、次のものが掲げられています。

  • カインズブランドのプロモーション、店やECなどの認知アップ
  • オリジナル商品の開発、アイデア発掘の場としての効果判断

カインズでは課題として、東京都心部に在住している方や流行や新しいモノが好きな方にリーチできていないことが挙げられていました。カインズは地方に大型店舗を出店して成長してきましたが、都心部での認知度はあまり高くない現状です。

カインズのオリジナル商品は「日常のPainの解決」をミッションとしており、不便を不便と思わずに生活している事柄の解決を目指しています。この考え方はGoogleなどと比べても商品がオンラインかオフライン化の違いしか無いと言えるでしょう。

b8taに出品されているカインズのオリジナル商品の例としては、「箸先がつかない菜箸」や「スパっと切れるラップケース」などが挙げられ、実際に使ってみると「なるほど」と思えるものばかりです。「世界を日常から変える」というコンセプトで開発されるカインズのオリジナル商品が、これまでリーチできていなかった層にアピールする場としてb8taが活用されています。

〈参照〉「Googleの横にカインズ」違和感しかないb8ta出店の謎/となりのカインズさん

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