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日本フードサービス協会発表-数字で見る外食産業市場動向

広報部

2021.01.26

新型コロナウイルスの影響を大きく受けた業界の一つである外食産業。日本フードサービス協会では、その市場動向を調査し、毎月発表しています。どの程度の影響を受けているのかを数字で見ることで、より詳しく状況が把握できるでしょう。

今回は、日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査の2020年11月度を参照して紹介します。

外食産業の2020年11月度売上状況

外食産業の2020年11月度売上状況は、前年同月比7.8%減となりました。11月は新型コロナウイルスの新規感染者数の増加が著しく、10月に見えた回復傾向が失速した形です。そんななかでも、ファストフード洋風と焼き肉は売上が前年同月を上回りました。

ファストフードは洋風のテイクアウトとデリバリーが巣ごもり需要のニーズを掴み、全体売上を0.9%増としています。

食べ物別の売上状況

食べ物の種類別での売上状況を見てみると、洋風以外は軒並み減少しています。

  • 洋風:10.4%増
  • 和風:4.3%減
  • 麺類:13.5%減
  • 持ち帰り米飯、回転寿司:0.2%減
  • カレー:8.3%減

洋風はドライブスルーやテイクアウト、デリバリーのサービスがさらに充実し、キャンペーンやメディア露出があいまった結果、好調を維持することができました。和風もテイクアウトができる高単価の季節メニューが好調でしたが、下旬には行動自粛要請などで客足が落ちたことで売上が減少しています。

麺類は郊外店がテイクアウト強化で健闘したものの、繁華街立地店は下旬に苦戦するなど、全体的に売上は減少傾向となりました。

業態別の売上状況

業態別では、焼き肉は好調を維持したもののその他は減少しています。

  • 焼き肉:9.4%増
  • ファミリーレストラン:10.4%減
  • パブ、ビアホール:50.6%減
  • 居酒屋:41.2%減
  • 喫茶:24.5%減

焼き肉は各種キャンペーンなどによって好調を維持した店舗が牽引したおかげで売上増となりました。しかし、ファミリーレストラン業態ではコロナ新規感染者数の増加に伴い、週を追うごとに客足が落ちたことが要因で売上減となっています。

また、飲酒業態は特に打撃を受けており、業態全体の売上は42.8%減となっており、パブ・ビアホールや居酒屋業態でも約半分ほどにまで売上が減りました。加えて、ディナーレストランはコロナ第3波の影響を大きく受け、特にビジネス街や繁華街の夜の時間帯での落ち込みが大きく、売上は26.6%減となっています。

喫茶業態は住宅街周辺や商業施設の店舗ではある程度の回復が見えましたが、ビジネス街立地の店舗におけるテレワークによる影響や、11月後半の失速によって売上は減少しています。

〈参照〉日本フードサービス協会/11月外食売上7.8%減、焼肉は9.4%増/流通ニュース

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